2022/07/21
仮想通貨を入手したいと思う場合には、仮想通貨取引所で購入するのが一般的なパターンです。
日本国内や世界には数多くの取引所があり、仮想通貨の売買が行われています。
しかし、購入をしなくても、仮想通貨を手に入れる方法もあります。
その一つが「マイニング」です。
マイニングとは、仮想通貨による取引を承認する作業のことで、仮想通貨取引において重要な役割を担っています。
具体的には、マイニングは取引記録のブロックをつなぐ作業のことです。
この作業を行うことで、仮想通貨の取引記録が承認され、一般的に認知されます。
つながれたものを総称して、ブロックチェーンと呼んでいます。
マイニングをして取引記録が承認されるため、もしこれがなければ仮想通貨の取引は認められないことになり、もちろん仮想通貨の送金が成り立たなくなります。
仮想通貨は国の中央銀行が管理しているわけではなく、その信頼性を保っている技術がブロックチェーンです。
ブロックチェーンに書き込まれた取引記録は、外部からの改ざんが実質的に不可能であり、このことが仮想通貨取引に安心感を与えています。
世界中の仮想通貨取引所では、度々ハッキングによって、仮想通貨が盗まれる事件が起こっています。
このことから、仮想通貨取引の信頼性に疑念が生じることが多くなっています。
しかしこれはあくまで取引所がハッキングされたということであり、ブロックチェーンの技術が影響を受けたわけではありません。
マイニングには、もう一つ大きな要素があります。
それは仮想通貨の新規発行を促しているということです。
マイナーは、マイニングを行うことで報酬として仮想通貨を受け取ることができます。
この報酬があるからこそ、マイナーは活発に仮想通貨取引の承認作業を行っています。
つまり、マイニングをすることによって、仮想通貨が新規発行されることになります。
マイニングは多くのマイナーが行っていますが、最初に成功した人が報酬を受け取ることになります。
そのため競争が激しく、一般の個人がマイニングに参加してもなかなか報酬が上がらなくなっています。
マイニングには多くの電力が必要であり、個人が行うには電気代がかかってしまう問題があります。
かつては個人でもマイニングによって収入を得ることができていましたが、現在では技術力や資金力のある企業がマイニング事業に参加しており、多額を稼いでいる中心はこういった企業です。
多くの有力企業がマイニングに注目しているということは、それだけ仮想通貨の将来性に期待しているという裏返しでもあります。
活発なマイニング競争は、仮想通貨市場の規模拡大や活性化の象徴と捉えることもできます。